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作家/仕事

美術品の保管について

絵画の保管など、作家として必要な知識です。

思いのこもった価値のあるものだから、安全な保管方法が必要です。保管時の注意点などを把握し、詳しくチェックしていきましょう。
美術品の価値基準は、美的な価値・希少性・需要と供給のバランスという3点が基本です。3点がそろっている美術品ほど、価値が高くなります。特に、希少性と需要・供給のバランスの2点は重要な要素であるといえます。
基本的に、美術品は室内で保管することになります。しかし、室内の収納スペースは限られているため、保管したくてもできない状態になっている方は多いはずです。特に、美術品を集めているコレクターにとっては、常に、収納場所をお考えの方が多いと思います。
湿気と紫外線
美術品の中には、湿気と紫外線に弱いものがあります。特に、絵画は気をつけなければなりません。長年同じ場所にしまったまま・飾ったままにすることで、いつの間にか傷んでしまうのです。絵画を保管する際は、直射日光が当たらず、適度な湿度が維持できる場所を選びましょう。
誤った方法で保管した結果、美術品が破れた・色落ちしたというケースが多くあります。またギュウギュウ詰めにしてしまうと、傷つきやすくなるので注意が必要です。直射日光に当たる場所で保管しないようにしましょう。紫外線によって色落ちが目立ちます。
保管に適している場所は、湿度・温度・紫外線の3点に大きく関係しています。たとえば、絵画の場合は、温度18~20℃、湿度50~60%が最適です。紫外線は美術品を劣化させる要因となるため、直射日光が当たらない場所が好ましいといえます。
2部屋の中に飾る場合は、直射日光がかからない場所に。絵画作品は水平に重ねないで保管してください。水平に何個も重ねて置くと、重みで下のほうの箱や作品が変形してしまいます。また、美術品は光・ホコリによって劣化します。劣化要因から守るためにも、保護紙や中性紙などの保存用品を使用してください。保存用品は百貨店やホームセンター・雑貨店などで手に入ります。
手入れ方法
美術品の状態を維持するためには、定期的なお手入れも必要です。長年置きっぱなしにしていると、ホコリがたまりやすくなります。特に、絵画のフレームや額縁にたまりやすいのです。布目の細かいやわらかい布で、やさしく乾(から)ぶきをしていきましょう。絵の表面をおおっているアクリルが汚れている場合は、少し湿らせたやわらかな布でやさしくふいてあげるといいですよ。小さな筆や綿棒などを使用すれば、より細かいホコリや汚れが取りのぞけます。
セキュリティーについて
価値のある美術品は、非常にお値段が張るものです。安心して保管するためにも、セキュリティー面にも重視しなければなりません。実際に、セキュリティーを整えていなかったせいで、空き巣に盗まれたという事件も起きています。後悔しないためにもセキュリティーが整っている場所で保管するなど工夫を凝らす必要があります。
保管時に気をつけること
できるだけ、キレイな状態で保管してください。汚れた状態のまま保管してしまうと、汚れがさらにひどくなり、取りのぞきにくくなるのです。また、風通しが悪く、湿気の多い場所での長期間保存は、美術品の状態を悪くする要因といえます。地下室や倉庫などに保管する場合は、空調設備が整っているかどうかに注目してください。空調設備のない場所は、カビ・シミ・焼け・退色などのダメージを与えてしまいます。